NAME
「両育」ということば
「療育(りょういく)」という言葉をご存知でしょうか。
知的・発達障害児が、医療的な配慮のもと学ぶことで成長し、社会的に自立することを目指して行われる支援のことです。
一方、「両育(りょういく)」とは私たちが活動を通して実感した想いから生まれた造語です。
難病者・障害者と関わり手が、支援する-されるの関係ではなく、
互いに試行錯誤しながら関わり合い、学び合い、育み合って生きていくという概念を表します。
知らないことを知ることで、知らなかったことはいつのまにか普通のこととして感じられるようになります。
その積み重ねが、一人ひとりが自分らしく生き、ありたいようにあることが叶う寛容な社会へ繋がってほしいという願いを込めています。
HISTORY
両育わーるどのあゆみ
2011 – 2016
● NPO法人両育わーるど
両育わーるど立ち上げ、
療育ボランティアのプロジェクト開始
● 難病者の社会参加を考える研究会
試行錯誤を繰り返しながら
「子供とかかわって学ぶ」を軸として活動
2011
2011.2
NPO法人政策学校一新塾27期生6名にて
「療育は両育プロジェクト」立ち上げ
知的障害のお子さんたちと療育等で関わる中で、ボランティアの側に学びがあると感じ、ボランティアで「子どもと学ぶ価値」と「企業人」をつなげたいという思いから、活動を開始。
子どもは”知らない人と関わって達成できた自負”、企業人は”コミュニケーションの創意工夫を学ぶ”ことができた。
2012
2012.11
特定非営利活動法人格取得し、NPO法人両育わーるど設立
2012.11
調布市内の福祉関係者らと知的障害児を取り巻く
課題について、ワーキンググループを開催
2012-2016
両育体験プログラムの実施
2013
2013.1
放課後等デイサービス提供施設への運営支援事業を開始
2013-2015
放課後等デイサービスとA型作業所の開設・運営支援
療育プログラムを開始したが、法律が変わったことで施設がつぶれてしまい、施設を作るためのサポートも同時に始めたものの、苦労の連続。両育の活動よりも施設の運営支援をメインとして活動。
2014
2014.1
りょういくサイトオープン
2015
2015.12
両育サポータ―プログラム実施
子どものために療育個別指導をすればするほど経営が苦しくなる課題に対して、福祉現場が持つ価値を提供して対価を得られないかと模索したプログラムだが、場所の制約等により継続困難となり2016年に休止。他にできることはないかと、ボランティアの体験記事を作り、ボランティア約200名を施設に繋ぐことができた。
「障害の有無に限らず人はお互い学び合える、障害のことはよく知らないが一度知れば身近で普通のことになる」といったことが、その後の活動に繋がっていく。
2016
2016.1
代表重光がETIC社会起業塾へ参加
長年、自分の病気を無きものにしてきたが、メンバーに背中を押してもらい、脳脊髄液減少症や難病の取り組みをしていく決断。これをきっかけに広告代理店と出会い、新しいプロジェクトへチャレンジする。
2016.4
理事長・星野勝太に代表交代
2016 – 2018
”知る” ”体験する” ”対話する” のステップを通して、障害や疾患を超えて、
自分について、社会について、ちょっと考えるきっかけ作りを提供。
2016.12
THINK UNIVERSALプロジェクト開始
世の中の多様性を知り、誰もが暮らしやすいユニバーサルな社会をつくっていくための事業「THINK UNIVERSALプロジェクト」を開始。難病のある人をモデルにした理解啓発のポスターを作り、教育機関や公共交通機関等に掲載。オフラインイベントも多数開催
2017
2017.2
東京都教育委員会
平成28年度オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業へプログラム提供開始(平成30年度継続)
2018
2018.3
THINK UNIVERSAL webサイトオープン
2018 – 現在
自助・互助・共助・公助のステップを通して、
難病のある人の社会参加の後押し
2018.11
難病者の社会参加を考える研究会立ち上げ
難病のある誰もが望むように生きられる社会にしたいという思いから、難病のある人の選択肢を増やすことを目的とし、有志の当事者や研究者、支援団体や企業で集まる会を主催。
2018-2020
企業での就労モデルづくりを推進
2019
2019.1
任意団体feeseの取り組みを
THINK POSSIBILITY事業として提供
家族や友人に分かって貰えないと悩んできた中、似たような苦しみをもつ人の存在を知り安心できた経験から、2016年に代表重光が個人で作成、クラウドファンディングを実施し立ち上げたfeese。
「THINK UNIVERSALプロジェクト」を通して”病名と症状が違っても困っていることは同じ”ことに気がつき、病名を越えた難病者の社会参加の取り組みとして 「THINK POSSIBILITYプロジェクト」を開始。
2020
2020.4
理事長・重光喬之に代表交代
2021
2021.6
孤独孤立対策に難病を含める要望書の提出
2021.9
難病者の社会参加白書を発行、全自治体へ配布
認知啓発のため白書作成し、1915自治体 他2500カ所へ送付。クラウドファンディングにて送付資金集めを実施。
2021.9
第7回孤独・孤立に関するフォーラム」
に登壇し、坂本孤独・孤立対策担当大臣らへ提言を発表
提言後、2021年12月の内閣官房「孤独・孤立対策の重点計画」にて、”難病等の患者”が明記されました。
2021.11
1,915自治体首長宛てに3つの提言を送付
2022
2022.2
難病者の働き方を可視化する「働く難病ラボ」を開始
「難病×働く」と「可視化」をキーワードにしたオンラインイベント「働く難病ラボ」を開始。「とりすま」「㈱イースマイリー」と共催し、事例が蓄積され、被雇用者と雇用者の双方の選択肢が増え、また理解啓発につながることを目指している。
2022.3
袖ケ浦市議会にて難病者の就労に関する一般質問
難病者の雇用に関する全自治体調査