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【250123開催報告】エーザイ株式会社 社員様向けワークショップ THINK DIVERSITY

開催報告

勤め先などで共に働く仲間たちが相互理解を深め、難病の有無にかかわらず話しやすく、働きやすい職場環境を築くことを目的とした研修プログラム「THINK DIVERSITY ~知らないを想像する・知る・対話する~」を、実施いたしました。今回は、ヒューマン・ヘルスケア(hhc)を企業理念に掲げるエーザイ株式会社の製造・品質部門の皆様に参加していただきました。同社では「患者様と生活者の皆様のベネフィット向上」を実現するために、患者さんや生活者の想いを知ることを最も大切にされており、当事者との対話(共同化)を重ねその想いを知る活動が全社的に実施されていることから今回の企画に至りました。

本研修は、企業様向けのダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)推進の一環として、事業所単位での社会とのつながりを深める取り組みの一助となるよう、実施させていただきました。

実施概要

2025年1月23日(木)、年明け早々の貴重な機会に、対面およびオンラインで参加された約70名の皆様とともに、2時間強の研修を行いました。

 プログラム➀THINK DIVERSITY~働く編~ <対面開催>

–THINK DIVERSITY–
少人数のグループに分かれ、当事者役のシンプルな情報を元にその方の心理・日常・就労について想像し、話し合います。今回は8つのグループで実施しました。
各グループでのディスカッションを全員でシェアします。その後、当事者役がグループに入り、実態や状況を共有しながら答え合わせをします。

事前に提供した当事者の情報をもとに、社員の皆様には次の問いについて考えていただきました。  

問1: この人や同じ職場の人は、働く上でどのような「不安」を抱えていると思いますか?  

問2: お互いに「安心」して働くために、あなたができる「働きかけ」は何だと思いますか?

参加者同士で考えを深めた後、研修当日に「答え合わせ」となるディスカッションを実施しました。

<参加者のコメント>

・事前ワークで抽出した不安や支援についての答え合わせの形式は初めてであったが良かった。私たちのチームで挙げたものは疾患目線での不安や支援であり、当事者の日常に目を向けた(例えば疾患を患う前から、周囲のメンバーとの関わりはあり、そこの変化についての)視点が欠如していることに気づかされた。
・健常者が患者様と同じ職場で働くうえで必要と考える手助けのレベルと患者様自身が必要としているレベルに差があることが認識できました。

プログラム➁当事者講演

当事者自身の視点から、難病や障害とともに「働く」ことの変遷――心の機微や行動の変化、成長のプロセスについて、約20分×3名の講演形式で共有しました。

難病と働くについて講演の様子

<参加者のコメント>

・テーマがご病気されてからの働き方ということで、共同化のみならず、自身の今後の働き方を考える上でも非常にためになる内容でした。

・一括りにRDDと言っても症状は様々で、患者様自身も様々であることに気付かされましたが、患者様に共通して言えることは、患者様ご自身も気持ちに寄り添って理解して貰うことを強く望んでいること、そして、社会の一員として社会に関わりを持って貢献して行きたいと思っていることでした。今回は、この望みの支えることが我々できる最大の貢献だと再認識しました。

研修を終えて~登壇者より~

本研修に臨むにあたり、当事者として以下の思いを込めました。

– 常に病気と共に生きるという覚悟を持つ患者の生活を、医療に関わる製薬メーカーの皆様に伝えたい

– 健常者・障害者を問わず、一人ひとりの「できること」と「できないこと」を考えるきっかけとし、自分事として持ち帰って職場で活かしてほしい

質疑応答では、対面・オンライン双方の参加者から具体的な質問を多数いただきました。 これらのやり取りを通じて、参加者の皆様が自身の持つバイアスに気づく機会となり、エクイティ(公平性)を意識したインクルーシブな職場づくりに向けたインサイトを提供できたのではないかと感じております。

勤め先で共に働く仲間たちが相互理解を深め、「難病の有無に関わらず話しやすく、働きやすい環境」を実現するために、今後も多くの企業様へ研修を提供してまいります。 会社の規模・特性・参加者人数などに柔軟に対応可能です。

研修開催のご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

(小澤・小川・犬島)           

ご参加いただいた社員の皆様、ありがとうございました。

◇イベント・研修プログラムに関する問い合わせ先

特定非営利活動法人 両育わーるど https://ryoiku.org/contact/

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