THINK BOXワークショップレポート 20190108 ~多様性を考える~
THINK BOXワークショップレポート
~多様性を考える~
2019年第一回目!!THINK BOXワークショップを株式会社リクルートスタッフィング様で開催してきましたのでご報告します!!
皆様、今年もよろしくお願いします。
NPO法人両育わーるどは2012年に立ち上げ、今年で7年目になります。
様々な事業を経て2016年からは「知らないを知る」をキーワードにTHINK UNIVERSALの事業を開始しました。
昨年からは、たくさんのご支援のもと沖縄、九州、関西など東京にとどまることなく日本全国に伺う機会をいただけ本当にうれしく思っております。
さて、2019年
なんと、今年は1月8日からワークショップを実施する機会をいただきました。
昨年から私どもの活動にご支援をいただいております株式会社リクルートスタッフィング様の社内研修です。
テーマは「多様性」
THINK BOXを使ってびっちりと17:45~19:15までの90分
はじめは私たちの活動のきっかけや経過をお話させていただきました。
以下、活動経緯(知ってる人は飛ばしても大丈夫よ~)
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両育わーるどは知的発達障碍児者との交流を社会に広めるべく事業を開始。そこには
創設者の重光および現理事長の星野がともに感じた「両育」という思いがあります。
他者とのコミュニケーションが苦手、難しい特徴がある知的発達障害児者との交流は嘘がなく、どちらも真剣に向き合う機会が多くなること、またその時間経験がとても心地よいことを体験したことがきっかけで、「ともに学びあう」を意味する「両育」という造語をつかい活動を開始しました。
子どもたちは、普段出会うことが少ないサラリーマンなどといきなり対面し不安が多い中、「お互いを知ろう」をチャレンジし、大人は、日常では阿吽の呼吸でわかるようなことも一つ一つ丁寧に説明したり、相手の信頼や不安を少なくするためにはどうするのかを精一杯考えたり、相手のタイミングを知るために「待つ」ことを知ったりと、ともに大きな学びの時間があると感じています。
そこで、両育わーるどは一般企業に人材育成のプログラムとして「両育体験※」(※上記のような体験を両育体験と僕たちは言っております。)を提供することで、企業には人材育成の機会を、子どもたちには新しい人との出会いと新しいチャレンジの機会を、そして施設には普段あまり開かれていない福祉を社会に知ってもらう機会を提供する事業を開始しました。
しかし!!!!
両育体験ってわかる人にはわかるんですが、自分たちが届けたかった相手(一般企業の方々)にはとても分かりにくく、事業を広めていくには大きな壁がありました。
そこで、始めたのが「THINK UNIVERSAL」
まずは障害そのものが社会に対して認知が少ない。いや、障害だけでなく難病や疾患など社会的障害を抱えている人たちが日本において9人にひとりいるのに、そのこについて知らない。
じゃあ、知るきっかけ作ろう!!と始めたのがTHINK UNIVERSALです。
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ポスターモデルもスタッフとして参加
ワークショップ当日は、スタッフとしてTHINK UNIVERSALのモデルにもなって頂いた両育わーるどインターン白石とシェイクハートプロジェクトの白井さんにもご参加いただたのでモデルに協力したきかっかけを話して頂きました。
(白石の社会に知って貰うために、わたしのからだを使おうと思った!!という言葉がとても印象的で力づよく、またとてもかっこよかったです。)
THINK BOXワークショップだぞーーー
さて、本題!!!
リクルートスタッフィング様とのTHINK BOXワークショップ!!
内容はつぎのようにしました。
・1チーム3人
・3人はそれぞれ、自閉症の役、上肢障害の役、いつもの自分、の役となる。
・ゲームは3種類、それぞれのゲームごとに役割を交代
・ゲームは
1、紙飛行機遠くまで飛ばそう
2、ピンポン玉リレー
3、トランプタワー
ゲーム終了後に振り返りとして、テーブルごとにディスカッション
いや~、もう本当に面白かったです。
同じお題(ゲームのミッション)なのに、それぞれ取り組み方に個性が出ていて。
そう!「これが多様性なんだ!!」と思うようなことばかり。
紙飛行機は個性がでるね
折るのに上肢障害の役の人は両手が使えないなくなるや、肘だけを使うといった制限があります。
上手に折れないけれどもそれを良しとしてスピーディーに折っている人がいるかと思えば、マイペースのじっくり正確に折りたいから何度も折り返したりと。
ここで、ポイントなのがチームになっていること。隣には必ず仲間がいるんです。その仲間に声をかけて手伝ってもらうか。仲間から声を掛けてもらい手伝ってもらうか。はたまた、全部自分でやりたいから手伝わないで!!といった個性が出るんです。
ピンポン玉リレーはリレーなのか?
これはチームで取り組むのですが、自閉症、上肢障害、いつもの自分といった役割とそれぞれの個性を考えながら、チームでどうするか考えるきっかけを作るゲームです。コップに入っているピンポン玉を空いているコップにスプーンを使って移すゲーム。いかにスプーンを上手に使うか!
トランプタワー!!タワーには沢山の種類があった!!
実に簡単でトランプと高く積み上げよう!!というゲーム。
これが面白いんです。いままでのゲームを経てみんな徐々に頭が柔らかくなっているので、どんどんアイデアが出てくる。そらはもう!!えっ!!それあり?!みたいなものまで。
ゲームの狙いは考えること
ゲームをやっていると本当にいろいろな方法でトライしてきるチームが沢山出てきます。
でも、それでいいんです。それが狙いなんです。
社会における壁って実は結構、自分たちで勝手に気を使いあったりすることでできたりしていることがあると感じています。そこで、
常識を疑う
まずは聞いてみる、話し合う
そして、自分で考える
を大事にしてみると、お互いのコミュニケーションがよくなったり、相手の思いを大事にできたりとまさに「多様性」を社会に作っていききっかけになるのではないかと思うのです。
サポートってなに?
また、ゲームの後に私たちからの質問をします。それは
サポートできてましたか?
サポートは心地よかったですか
それは何故か?THINK BOXワークショップってよく、疑似体験ワークショップという言葉で説明するのですが、私たちの想いのうちの一つとして疑似体験ではわからない。があります。疑似体験ってお祭りなんですよね。非日常の体験。だから私たちは非日常体験をいかに日常にもっていくかが重要なミッションなんだと思います。
そこで、キーワードはチームにひとりいる
いつもの自分の役割
これはとなりにグッズを着けいつもと違う制限がある仲間に対してどう振る舞うかを考える仕組みなんです。
そそて、サポートにもいろいろあると思うのです。自分が疑似体験したからこそ自分主軸でサポートを考えがちになりますが、自分が体験から感じていることと隣の仲間が感じていることは必ずしも一緒ではないはずです!!
だから、サポートされての感想の意見交換が大事なんだと思うのです。
サポートは心地よかったですか?
サポートしすぎて(されすぎて)いませんでしたか?
これは、お互いのコミュニケーションからでないと図れません。だからこそ、日常でもコミュニケーションを大事にしていくことが個性の理解、多様性の理解につながるのかもしれません。
らしさを活かして働くとは?
そして、ワークショップの最後には
「らしさを活かして働くとは何ですか?」
といったお題をテーブルごとに話し合って発表していただきました。
働くことに「らしさを活かす」ことは必ずしも必要ではないのでは?
「活かす」ことはとても難しいもの、でもお互いのコミュニケーションから「らしさ」を理解しあえることが大事なのでは。
と言った。コメントがあり私は「はっ!!」としました。本当に濃密な時間をともに過ごすことができうれしかったです。
さらにうれしいことに NPO法人両育わーるど は以下イベントに参加予定です。
東京ボランティア・市民活動センターとシェイクハートプロジェクト他の共催イベント「冬のぽんぽこ祭り2019」に参加します。(子どもがメインなのでいつもと違った感じですよ~)
※記事投稿が遅くなり、イベント終了しております。(星野しっかりしろ!!)
2月9日(土)「市民社会をつくりボランタリーフォーラムTOKYO2019」
東京ボランティア・市民活動センター主催のフォーラムにおいて「難病当事者と語る“働く”ヒューマンライブラリー」を開催します。
と言ったところで。このレポートを終了したいと思います。
本当にありがとうございました。
そして、皆さん今年も引き続きよろしくお願いします。
20190112
Text by 星野勝太