自閉症
[ じへいしょう ]この障害をもって生まれる確率、日本で100人にひとり。
先天的な脳の中枢神経の障害。自分を取り巻くさまざまな物事や状況のとらえ方が異なるため 急に予定が変わったり、初めての場所に行くと、不安になり動けなくなることも。感覚過敏を伴うこともある。多くの人が本人の特性や接し方について知ることで、自閉症の子どもも学校に通いやすくなる。
障害概要・数値の出典元:e-ヘルスネット(厚生労働省)[2016年10月21回参照]
MY STORY
3歳健診の前に自閉症だとわかったというMくん。
ご両親にお話を聞いてみました。
-息子さんの障害に気づいた時のことを教えてください。
言葉が遅かったのでもしかして?とは思っていたけど、診断を聞いて「やっぱり」という気持ちでした。1歳半健診の時は様子みましょうと言われて、3歳児健診のときには診断いただいていました。保育士だったので自閉症のお子さんと接したことはありましたが、今後どうなっていくのか?と不安が次々に襲ってきましたね。でも、療育先の先生方やそこで出会った障害のある子どもの親御さんなど、たくさんの人に支えていただき、年を追うごとに受け入れられるようになってきました。(お母さん)
-大変なことや困ったことはありましたか?
電車に乗る時に座っていられなかったので、まわりの人に嫌な顔をされることもあってそこは辛かったですね。でもだからこそ、半年、1年とかかって何かができるようになったり、成長した時はすごくうれしいです。(お父さん)
ひとつひとつにしっかり向き合うことを心掛けていたので、発見も多いし密度も濃い幼児期でした。(お母さん)
-まわりと壁を感じることはありますか?
変なものを見るような目で見られることはあります。ジャンプしたり動きが奇妙なこともあるので、そういう自閉症の特性をご存知ないと「何あの子?」という目はありますね。自閉症は一見わからないことも多く、あたりまえのことができなかったりもするので仕方ないのでしょうが、そんな時、壁を感じます。(お母さん)
-ユニバーサルな社会をつくるために?
これから就学して福祉学校に進むことになりますが、特別な配慮は必要ではあるけれど、小さいころからふつうにこういう子が側にいる環境も大事だと思います。いっしょに育っていけば変な目で見ることもないでしょうし、こういう子が側にいることで、困っている人に優しくすることも自然に学んでいくのではと思います。また、息子もゆっくりですが成長していますし、いっしょに育っていければと思います。同じ、ユニバーサルな子ども達ですから。(お母さん)